バーコードによる仕分システム
洗濯物やその他の品物を分類するための仕分機「テクニキット」について紹介します。
テクニキット仕分機
テクニキットは、バーコード(やQRコード)等を利用して、洗濯物やその他の品物を効率よく分類するためのソーターです。
次のような操作手順になります。
分類・仕分けをするだけですが、次の利点があります。
テクニキット機のサイズは数種類ありますが、たとえば上の写真の機械は、幅約3m、奥行き約1m、重量約1.5t、仕分ボックス数は10列×12段=120個、個々のボックスの各辺は40cmほどです。
もともとはこのシステムは、老人ホーム、介護施設、病院などから出る私物の洗濯物を扱うクリーニング工場向けに構築されたものです。あらかじめ衣類にバーコードラベルを添付しておき、洗濯後に衣類を所有者別に分類します。
洗濯物に限らず、バーコードやQRコードラベルを添付した任意の品物を早く間違いなく省スペースで分類するために利用できます。
最小の構成では、テクニキット機、Windows パソコン、バーコード印刷用のプリンタ、スキャナを各1台使用します。
最小構成
以下のように複数のパソコンをつなげて、複数の担当者が別の場所で同時に作業することもできます。テクニキット機も複数台導入できます。
複数台の構成
Windows パソコン(タブレットも可)から仕分を管理します。
テクニキット機での仕分けを制御するとともに、品物の流れを記録し、管理します。
画面例(仕分)
画面例(データベース管理)
お使いの目的と環境に合わせてカスタマイズいたします。
既存の在庫管理システムや経理システムと連動させることもできます。
既存システムとインターフェイスが取れる場合
この分類機は、高齢者介護施設、病院、養老院、医療法人、ユニフォームレンタルなどで発生する私物の洗濯物を乾燥後に仕分け、分類します。洗濯物を所有者別に仕分ける必要がある場合、現状ではその仕分作業のために多くの人員とスペースが必要です。個人別・グループ別にネット袋に入れて洗濯する場合もありますが、そうすると洗濯物の量が増え、また洗浄能力も低下します。
このシステムを使用すると、バーコードを利用して、ネット袋を使うことなく、個人の洗濯物を直接洗浄できるようになり、生産性が大きく向上します。社会福祉の先進国であるオランダでは、多くの洗濯工場でこの分類機が使用されています。
この分類機を使っているオランダの洗濯工場では、洗濯、乾燥して折りたたみ、個人別の仕分まで行ったときの1時間の生産量が、平均 186 枚との実績値が出ています。1枚平均 150g とすれば約 28kg/時となり、これは日本の洗濯工場における従来の生産量のおおよそ 2 倍になります※。
1枚あたりの平均重量などによって変わります。
もう1つの特長は、ネット袋洗浄から解放されることです。ネット袋の利用には次の欠点があります。
このシステムを使用すれば、ネット袋を使用せずに個人の私物の洗濯物をバラ洗浄できるため、こうしたネット袋のデメリットから解放されます。
この分類機のサイズは W3270×D1500 です※。加えて分類機の前面に同程度の作業スペースが必要ですが、従来のようにテーブル上などで人手で分類する場合に比べると、大幅にスペースを節約できます。
他にも各種のサイズがあります。
洗浄4大要素は物理作用、化学作用、温度、時間と言われますが、ネット洗浄では物理作用が大きく制限され、また「しわ」も生じやすくなります。さらにネット袋の単位でしか洗濯・脱水・乾燥できないために機械の容量を効率よく利用できず、水、蒸気、オイルを必要以上に消費しています。テクニキットはこれらの問題を解決します。
このシステムでは洗濯物の入出荷をバーコード管理するため、自動的に記録を採ることができ、日々の納品伝票や請求書の作成が効率化されます。
このシステムは、ほとんど騒音を出しません。また、分類機の前面にある作業テーブルは高さをモーターで制御でき、作業者の身長に合わせた高さに簡単に調節できます。多数のセンサーがあり、誤った分類を警報音で知らせることができるほか、作業者が分類機に手を入れたら即座に停止するなど、安全性も十分に配慮されています。
弊社では2014〜2019年にかけて、この仕分機の制御ソフトウェアを開発してきました。
このようなシステムの導入に興味がある方がいらっしゃいましたら、何なりとご相談ください。
(連絡先:03-5813-5563、info@tamasoft.co.jp)
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