コメントと行継続

ソースファイル中にはコメントを記述できます。コメントは、生成されるコードには影響を及ぼしません。次の 3 種類のコメントがあります。

セミコロン(;)によるコメント

文字列 (" ") 以外にセミコロンを記述すると、後続のテキストは行末までコメントと見なされます。

例    MOV    AX, BX  ; これはコメント
    DB    '; これは文字列'  ; これはコメント

COMMENT 文によるコメント

構文    COMMENT  <delimiter> [<comments>...]
    <comments>...
    <comments>... <delimiter>

<delimiter> には、空白とタブ以外の半角文字を指定します。次に同じ文字を記述するまで、すべてのテキストがコメントと見なされます。したがって、セミコロンによる方法とは異なり、コメントを複数行に渡って継続できます。

例    COMMENT  *  これはコメント
    これもコメント
    これもコメント *

C/C++ 形式のコメント〔LASM

LASM ではC/C++ 言語風のコメントも使用できます。「/*」から「*/」までと、「//」から行末までがコメントと見なされます。

例    DB  1,2,3   // これはコメント
    /* これもコメント
    これもコメント */

特殊なコメント

LASM では、アセンブル結果に影響を与える特殊なコメントを使用できます。これらはすべて「;-」で始まります。以下の特殊コメントがあります。

;-C
条件アセンブル行(/C 参照)
;-L
アセンブルリストに出力するコメント(/L 参照)
;-Z0  ;-Z1
デバッグモードの切り替え(/ZI 参照)

行継続

行の最後に円記号 (\) を付加するか、行がカンマ (,) で終わっている場合、直後の改行が無視され、次の行も構文上は同一の行と見なされます。これにより、長い文を複数の行に分けて記述できます。

例DW100, 200, 300,
400, 500, 600 \
, 700, 800

[目次]