簡単な使い方

←前のページ   トップ   次のページ→

ここでは LightGREP の簡単な使い方をひととおり示します。例として、百人一首の歌と作者が各行に並んだファイル sample.txt が C:\test フォルダに置かれていると仮定し、このファイルを検索してみることにします。

※画像は V1.01 のものです。


検索する

まず、[通常] の検索で「春の」を含む行を探してみます。[ファイル] メニューの [検索] を選択し (または ボタンをクリックするか Ctrl+F を押し)、[検索文字列]、[フォルダ]、[ファイル名] を指定します。

[フォルダ] には、検索するファイルが置かれている場所を指定します。[参照] ボタンを使って選択したり、エクスプローラからフォルダをドラッグして指定することもできます。[ファイル名] には、検索するファイルの名前を示すワイルドカードです。今回はファイル sample.txt を検索するので「sample.txt」と指定してもよいのですが、上のように「*.txt」としても検索対象になります。

[OK] をクリックすると検索が実行され、次のように表示されます。

指定した「春の」が緑色で強調表示されています。この色は [ファイル] メニューの [フォントの設定] の [ヒット範囲] で変更できます。

各行頭の「sample.txt」とかっこ入りの数値は、文字列が見つかった場所を示すファイル名と行番号です。たとえば「sample.txt(15):」は、sample.txt ファイルの 15 行目に見つかったことを示します。

いずれかの行にカーソルを合わせて [ファイル] メニューの [アプリケーションでファイルを開く] を選択すると、そのファイルが既定のアプリケーションで開かれます。既定のアプリケーションは、[オプション] の [システム] タブで指定できます。

なお、[オプション] の [検索] タブの [フォーカス時に検索] を使用して、LightGREP に切り替えただけで自動的に検索が行われるように設定することもできます。


正規表現を使用する

次に、「春」の後に「日」が出てくる歌を探すことにします。それには正規表現を使用します。次のように [検索の種類] で [正規] を選択し、[検索文字列] に「春.*日」を指定します。

[OK] をクリックすると検索が実行され、次のように表示されます。

上で検索文字列に指定した「.」は任意の 1 文字、「*」直前の文字の任意回数の繰り返しをそれぞれ表す正規表現です。正規表現の詳細については、ここをクリックしてください。


ファジー検索を行う

今度は [ファジー] を選択して、「雪は降りつつ」を検索してみます。

[OK] をクリックするとファジー検索が実行され、次のように表示されます。

少し違う文字列「雪はふりつつ」を含む歌が見つかりました。青と赤の文字は、検索文字列と実際に見つかった文字列との違いを示しています。

ファジー検索では、このように少し違う文字列も見つけることができます。どのくらい違う文字列まで検索するかは、[オプション] の [検索] タブで指定できます。


表示を整える

検索結果の表示内容を一定の規則で変更することができます。たとえば、歌と作者がタブで区切られている場合、歌の作者を改行して新しい行に表示してみます。それには、[オプション] の [表示] タブで、[表示前置換] に「\t=\n\t」と入力します。これは「タブ (\t) を改行 (\n) +タブ (\t) に置換する」ことを指定しています。再び「春の」を検索すると、次のように表示されます。

作者を歌の前に表示することもできます。それには [表示前置換] に「\t=\n\t」と入力します。こうすると、検索結果が次のようになります。


フォントを変える

検索結果の特定の場所のフォントを変えることもできます。たとえば、上の例で歌の作者の名前を紫色 (フォント F1 の既定値) で表示するには、[オプション] の [表示] タブで、[表示フォント追加] に「\t(.*){=F1}」と入力します。「春の」を検索すると、次のように表示されます。

正規表現 \t([^\n]*) の ( ) 部分に一致する部分がフォント F1 で表示されています。指定できるフォントは F0 〜 F3 の 4 種類で、これらは [ファイル] メニューの [フォントの設定] で指定できます。


その他

特定の文字を無視して検索する
正規表現で検索する場合は、検索文字列の先頭に {@ign(〜)} を追加することにより、正規表現「」にヒットする文字列を無視して検索できます。たとえば、空白とタブを無視して「ABC」を検索するには、検索文字列を「{@ign([ \t])}ABC」と指定します。タグ(< と > で囲まれた部分)を無視して「ABC」を検索するには、「{@ign(<[^<>]*>)}ABC」などと指定します。

※既定では改行(\n)を無視して検索することはできません。→ 「複数の行にまたがる文字列を検索したい

改行以外で区切られたレコードを検索する
既定では行単位でファイルが検索されますが、それ以外の単位でファイルを検索することもできます。たとえば、「。」「?」「!」のいずれかで区切られた文単位でファイルを検索するには、レコードの区切りを「[。?!]」と指定します。

トップに戻る